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 管理人の雑記や鉄道ニュース、地元羽島の鉄道の情報に撮影日記、サイトの更新情報やBVE制作記など、なんでもありのブログ。

【第1回】名鉄美濃駅

・第1回は名鉄美濃駅(09/3/20)
(続くかどうか分かりませんが)記念すべき第1回目は名鉄美濃駅です。美濃町線の新関~美濃間が廃線となり、その美濃駅の設備と同線で活躍した車両をボランティアが管理していました。最寄駅は長良川鉄道の美濃市駅、美濃町線の部分廃止時に代替交通機関としても指定されていました。

【駅舎部分】
minosta
minosta posted by (C)P車解結可6連
まずは駅舎。駅名票に「旧」の文字が入っているのがポイント。英字表記も「EX-MEITETSU MINO STATION」となっております。
mino-NRA座席
mino-NRA座席 posted by (C)P車解結可6連
さて入ってすぐ、いきなり見慣れぬ座席の登場。少なくとも名鉄のものではありません。これはどうやら西武10000系「ニューレッドアロー」の元の座席のよう。現在は取り替えられ、不要になった座席の一部は伊豆急8000系などに流用されています。
mino-0系鼻
mino-0系鼻 posted by (C)P車解結可6連
一体何だこれは… 実はこれ、0系の「鼻」。この他にも駅舎部分にはピーチライナーの座席などが置かれていました。
この他各種展示物や「電車でGO!」なども置いてあります。

【ホーム部分】
mino-512-601
mino-512-601 posted by (C)P車解結可6連
ホームに入るとモ510とモ600がお出迎え。
mino-plarail
mino-plarail posted by (C)P車解結可6連
ホームにはプラレールコーナーが。
mino-駅名標
mino-駅名標 posted by (C)P車解結可6連
駅名標。
mino-512-593
mino-512-593 posted by (C)P車解結可6連
ホーム端まで歩いてみました。先程の角度からは見えませんでしたが旧塗装のモ590も居ます。
mino-870-601-512
mino-870-601-512 posted by (C)P車解結可6連
そしてモ600などの方にカメラを向けると… 明らかに不自然な車両が1両。北海道からやってきたモ870ですが、置き場が無く1つ目の客用窓辺りで切断されています。後述する保存会のサイトによると、解体前提だったものが急きょ保存することを決定したためこのような形になったようです。

【車両】
・モ510(512)
mino-512
mino-512 posted by (C)P車解結可6連
モ510は1926年(大正15年)、美濃電気軌道が製造した車両。当初は同社の笠松線(現在の名古屋本線の一部)で活躍、名岐鉄道に吸収合併され現在の名古屋本線西部が概ね形作られたタイミングで美濃町線に転属します。戦中戦後、その後も1960年代後半に至るまで美濃町線で活躍しますが、1970年ごろに揖斐線急行に使用する為揖斐線に転用されます。
塗装の変更が複数行われ、また各部が改造され長らく活躍しましたが1988年にモ511・モ515が、2000年にこのモ512が、そして2005年の岐阜軌道線全線廃止に伴い残りの2両も廃車となりました。
ここで保存されている車両は晩年の急行塗装で、美濃町線で活躍していた時代とは各部が異なっています。
mino-512車内全景
mino-512車内全景 posted by (C)P車解結可6連
車内…なんですが、座席が全て撤去され美濃町線に関する各種展示が行われています。
mino-512運転台
mino-512運転台 posted by (C)P車解結可6連
運転台ですが現在の車両とは随分印象が違います。

・モ600(601)
mino-601
mino-601 posted by (C)P車解結可6連
1970年に美濃町線と各務原線を直通するため複電圧に対応した車両として登場しました。先頭部が絞り込まれた特徴的な車体で、車内は廃車発生品ながら転換クロスシートとなっています。機器類もまた流用品、床下に機器が収まりきらなかったため一部を屋根上に上げてあります。当初は急行運用や2両編成での運用も存在しました。しかし他車の冷房化が進むにつれ屋根に機器があることから冷房を積めないなど問題が発生、2000年の一部廃止でワンマン化改造が行われたモ606以外は全車が廃車になりました。
ここで保存されているのはトップナンバーのモ601。尚この形式は1971年に鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。
mino-601車内全景
mino-601車内全景 posted by (C)P車解結可6連
車内全景ですが、やはり座席が取り払われています。しかしこちらは全撤去では無く一部撤去…なんですが、不釣り合いな座席が。左側は鉄道雑誌やら何やらが大量に置いてあります。
mino-601天井
mino-601天井 posted by (C)P車解結可6連
天井。空調設備の類が何も無く、広告枠もまばらとあってすっきりしています。
mino-601カーテン
mino-601カーテン posted by (C)P車解結可6連
カーテンはロール式、ストッパーは3段階。窓はもちろん開きます。
mino-601座席
mino-601座席 posted by (C)P車解結可6連
座席は1人掛けの方が一部残されています。そして奥の方は先ほどのニューレッドアローの座席が…
mino-601運転台
mino-601運転台 posted by (C)P車解結可6連
運転台です。装備はモ510と大して変わらないのですが流石に近代的になっています。そして右側にドアノブが見えます。左側には蝶番。実はこの車両の前面は貫通構造になっているのです。

・モ590(593)
mino-593
mino-593 posted by (C)P車解結可6連
モ590形は1957年に登場した車両です。パンタグラフを採用したこと、台車がペデスタル式になったことなどが特徴です。当初は岐阜市内線で活躍しましたが、1971年までに高速化対応を行って美濃町線に転属しています。ところが新岐阜発着が増えた1981年からは593以降の3両が休車に、594と595はそのまま1983年に廃車となってしまいます。593については美濃町線末端区間のワンマン化で復活、591と592については2000年頃に冷房化され、末端区間の廃線後は徹明町~日野橋間で活躍しました。2005年の廃線後は591と592が高知県の土佐電気鉄道に転属、非冷房で廃線前に旧塗装になった593が保存されることとなりました。
mino-593車内全景
mino-593車内全景 posted by (C)P車解結可6連
車内は原形をとどめている…のですがこの日は服が大量に掛かっていました(滝汗

【見学終了】
展示物は概ねこれが全て。市民団体が管理していましたが(市民団体のサイト)、諸事情で市民団体は解散したようです。現在も展示は続けられていますが、駅舎でのグッズ販売などは行われていません。

(2014/1/5 一部修正)

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【新カテゴリ開設に当たって】
当カテゴリは従来「保存車・保存設備ガイド」として通常のhtml形式で開設する予定でありましたが、こちらが一向に進まない為ブログ形式で公開することといたしました。通常見ることが出来ない鉄道会社の車庫で保存されている車両についてもここで扱います。
なお、取材した時期がまちまちですので取材日を記してありますが、場所によっては状況が現在と異なる場合もあります。その点についてはご了承ください。

[More...]をクリックいたしますとこれまでに紹介した保存車両・施設のリストがあります。なお、一部はFTN本体に掲載したものです。
 

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